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KARUIZAWA / SHINSHU FRENCH
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シェフの独り言

夜明け前のとうもろこし

ここ数年の中では雨の降る頻度が多く感じる軽井沢

日中の気温がそこそこに上がり、朝晩は涼しくなるので
とても過ごしやすい8月となっています

昨日もそうでしたが、ゲリラ豪雨的に激しい雨は農作物にとってはダメージとなるので少し心配になります

夏のこの時期はコースの途中で、冷たいとうもろこしのスープをお出ししています

毎年お世話になっている農家さんが育てる、軽井沢産のとうもろこし

昼間は暑くても、夜になるとぐっと気温が下がる軽井沢

その寒暖差の中で育ったとうもろこしは、驚くほど甘く、かじった瞬間にふわっと広がる香りも格別です

今年も朝どれのとうもろこしを使わせてもらっています

……と言っても、その「朝どれ」

実は農家さんが畑に出るのは、朝というよりほとんど真夜中です(笑)

まだ辺りが真っ暗な時間から収穫を始め、朝の光が差し込む頃には、収穫の作業を終える感じです

静かな畑で収穫されたものが、数時間後には私たちの料理になる

考えてみると、なかなか贅沢なことです

そんなとうもろこしを、今回はエスプーマに

ふわっと軽い口当たりの中に、採れたての甘さと香りを閉じ込めました

そこに合わせたのはコンソメのゼリー

仕上げには、塩味のポップコーンをちょこんと

とうもろこしの甘さに、コンソメの旨味と塩味、ポップコーンの香ばしさ

同じとうもろこしでも、形を変えるとちょっと違った顔を見せてくれます

畑では一本のとうもろこし

厨房では形を変えてスープになり、また別の表情を見せる

夜明け前から働いてくれた農家さんから届いたとうもろこし

コースの途中で、ふっと肩の力を抜くような気持ちで、その甘さと香りを楽しんでいただけたら嬉しく思います

いつも本当にありがとうございます

今日はどんな信州に出会えるだろう。

メリ・メロは、信州の自然と四季を一皿にする軽井沢の小さなフレンチレストランです。

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