メリ・メロという考え方
技法は目的ではなく手段。
食材が料理を決め、自然がメニューを決める。
私たちがお出ししているのは、フレンチではなく、
信州という土地を体験する時間です。
軽井沢で店を構えて四半世紀。この土地で料理を続ける中で、私が何より魅了され続けてきたのは、信州という土地が育む豊かな自然と、その季節ごとの恵みです。
澄んだ空気と昼夜の寒暖差、清らかな水に育まれた野菜や果実、畜産物。そして、春には山菜、夏から秋にかけては天然きのこや木の実などの森からの贈りもの。信州には、その土地でしか出会えない食材と風景があります。
春は山菜を探し、夏から秋は天然きのこや木の実を求めて森へ入る。生産者さんを訪ね、畑の様子や食材の声に耳を傾ける。そうした時間は、私にとって仕入れではなく、料理づくりの大切な時間です。
大切にしている、五つのこと
技法は目的ではなく手段
フランス料理を軸にしながら、和食をはじめヨーロッパ各地で受け継がれてきた技法や知恵も柔軟に取り入れます。ジャンルにとらわれることなく、その食材が最も輝く表現を選びます。
食材が料理を決める
献立を先に決めて、それに合う食材を探すことはしません。その日に手に入ったものを見てから、一皿の形を決めていきます。
自然がメニューを決める
四季が変われば、料理も変わる。同じ季節は二度と来ないので、コースは一期一会のものになります。
料理は季節の翻訳
森を吹き抜ける風、雨上がりの土の香り、畑を渡る風景。その土地の空気や季節まで感じていただけるような一皿にしたいと考えています。
森も畑も厨房の一部
自ら野山へ入って採る天然食材も、生産者さんが育てた作物も、同じように大切な素材です。一皿の向こうにある風景まで届けたいと思っています。
夏の森で出会った天然きのこ。
店名に込めた「取り合わせ」
店名の「Meli-Melo」は、フランス語で「取り合わせ」「ごちゃ混ぜ」という意味があります。
メリ・メロが目指しているのは、さまざまなものを混ぜ合わせることではありません。それぞれが最も美しく調和する「取り合わせ」を考え、その一皿にとって最良の組み合わせを見つけること。それこそが、店名に込めた想いであり、私たちの料理の原点です。
信州の食材と、フランス料理の技法。和食の知恵と、ヨーロッパの伝統。森で採ったものと、畑で育てられたもの。組み合わせを決めるのは流行ではなく、その日の食材です。
メリ・メロだから、この組み合わせになる。
店名の「Meli-Melo」は、フランス語で「取り合わせ」「ごちゃ混ぜ」。
それぞれが最も美しく調和する取り合わせを考え、その一皿にとって最良の組み合わせを見つけること。
それが、店名に込めた想いです。
肩肘張らずに、季節を。
フランス料理と聞くと、少し敷居が高いと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。でもメリ・メロは、気取ることなく、肩肘張らずに季節を楽しんでいただける、小さなフレンチレストランです。
店内はテーブル4卓とカウンター4席。オープンキッチンで調理するシェフとの距離が近く、臨場感も感じていただけます。小さな店だからこそ、惜しみなく手間をかけた料理をお出しできると思っています。
「今日はどんな信州に出会えるだろう。」そんな少しの期待を胸にお越しいただき、料理を通して信州という土地をより好きになっていただけたら、料理人としてこれ以上の喜びはありません。
メリ・メロで過ごす時間が、皆さまにとって「口福」とともに、信州の自然との新しい出会いになりますように。
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