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KARUIZAWA / SHINSHU FRENCH
Column

軽井沢と信州の、読みもの

フレンチのマナーの基本。初めてのコースで迷わないために、信州・軽井沢から

フレンチのマナーの基本。初めてのコースで迷わないために、信州・軽井沢から

フレンチのコースを前にして、いちばん落ち着かないのは料理が来る前の数分かもしれません。膝の上のナプキン、左右に並んだナイフとフォーク。どれから手に取ればよいのか、周りの様子をうかがってしまう方もいらっしゃるでしょう。

マナーの本を開くと、決まりごとがたくさん並んでいます。けれども私たちは、マナーを、覚えて臨む試験のようなものだとは考えていません。料理をおいしく受け取り、同じテーブルの人と気持ちよく過ごすための知恵です。ここでは、初めてのコースで困らないための基本を、席に着いてから食べ終えるまでの順にまとめました。

フレンチのマナーは、何のためにあるのか

フランス料理のコースは、一皿ずつ順に運ばれてきます。前の皿を下げ、次の皿を出す。その流れの中で、食べる側からお店へ伝える小さな合図がいくつかあります。ナイフとフォークの置き方や、ナプキンの置き場所がそれにあたります。

テーブルマナーのいくつかは、言葉を使わずに「まだ食べています」「もう下げてください」と伝えるための方法です。そう考えると、細かな決まりも覚えやすくなります。完璧である必要はありません。合図の意味さえ知っていれば、あとは料理に目を向けていただければ十分です。

席に着いたら:ナプキンの使い方

ナプキンは、着席してすぐに広げなくても構いません。最初の料理が届くまでに、膝へ置いておきましょう。

置き方は、二つ折りにして、輪になった折り目を体の側に向けるのが基本です。口もとや指先が汚れたときは、このナプキンで拭います。

途中で席を立つときは、ナプキンを軽くたたんで椅子の上に置きます。これが「すぐに戻ります」という合図になります。席を離れるときにテーブルの上へ置くのは、避けたほうがよいとされています。

ナイフとフォークは外側から。置き方が合図になる

お皿の左右に何本も並んでいるときは、外側から順に使います。一皿を食べ終えると、使ったナイフとフォークはお皿と一緒に下げられます。次の料理が来たら、また残っているうちの外側を手に取れば迷いません。

お店によっては、ナイフレストという小さな台が置かれていることがあります。その場合は、同じナイフとフォークを次の料理でも使う前提です。一皿を食べ終えたら、ナイフとフォークをその台に戻してください。

食事の途中で手を休めるときは、ナイフとフォークをお皿の上に八の字に置きます。ナイフの刃は内側に向けます。食べ終えたら、二本をそろえてお皿の右側に置いてください。それが「下げてください」の合図です。

食べきれなかったときは、残ったものを片側に寄せてお皿を整え、同じようにそろえて置けば構いません。

パンとスープで迷いやすいこと

パンを食べはじめるタイミングに、厳密な決まりはありません。最初の料理と一緒に食べはじめても構いません。食べるときは、かぶりつかずに一口ずつちぎります。お皿に残ったソースをパンにつけていただくのは、作り手へ、ソースまでおいしかったと伝える表現になるとされています。

スープは、スプーンを手前から奥へ動かしてすくいます。奥から手前へすくうのがフランス式だとする説明もあり、向きは流儀によって分かれます。口へは、すするのではなく流し入れるようにすると音が立ちません。残りが少なくなったら、お皿を少し傾けるとすくいやすくなります。

困ったときと、ご予約の前にしておきたいこと

ナイフやフォーク、ナプキンを床に落としてしまったら、ご自分で拾わずにお店の人に声をかけてください。拾ってもらうのが作法です。

服装は、お店ごとに考え方が違います。当店には特別なドレスコードはございません。気取らずに、肩肘張らずに、季節の料理を楽しんでいただければと考えています。

ご来店の前にお願いしていることのうち、いちばん大切なのがアレルギーと苦手な食材のことです。ご予約の際にお知らせください。当店はおまかせコースのみでご用意しており、その日の食材から一皿ずつ組み立てています。当日になってからのご対応はいたしかねますので、事前のご申告をお願いしております。お子さまとご一緒の場合は、中学生以上の方、または大人と同じコースを召し上がれる方に限らせていただいております。ほかのご質問は、よくあるご質問にまとめています。

一皿ずつ進むコースの中で、信州の季節を

マナーのことを長く書いてきましたが、いちばん大切にしていただきたいのは、目の前の一皿そのものです。お皿が替わるたびに、森で出会ったものや、生産者さんの畑から届いたものが順に現れます。春の山菜も、秋の天然きのこも、その時期に届く食材しだいで顔ぶれが変わります。

信州の季節の食材と、フランス料理の技法を取り合わせる。メリ・メロだから、この組み合わせになる。

夜のコースがどのような順で進むかは、軽井沢のディナーのページでご紹介しています。料金とコースの一覧はおまかせコースと料金をご覧ください。

カウンターの席はオープンキッチンに面していて、調理の音や香りがすぐそばから届きます。作法を一つ間違えても、どうぞお気になさらずに。肩の力を抜いて、信州の季節を一皿ずつ味わいにいらしてください。

※ テーブルマナーの一般的な作法は、京都調理師専門学校「フランス料理で最低限知っておきたいマナーとは?」(2026年9月閲覧)を参考にまとめました。作法にはお店や国による違いもあります。

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今日はどんな信州に出会えるだろう。

料理だけではなく、季節を味わう。
メリ・メロで過ごす時間が、信州の自然との新しい出会いになりますように。

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